昨日から引き続き剪定中

近所の通行人のおじさんの声が聞こえました。

「これなんか芸術的だね!!」

椿↓



やる気にさせてくれる天の声。

何気ない一言って本音だったりするので、考えてから言った言葉よりずっと説得力があります。

やっぱり庭師は技術を売る仕事ですね。

キンモクセイの剪定

普通は丸く刈り込むキンモクセイ。

昨年 キンモクセイを数本透かし剪定したのを気に入って頂き、今年からは全てのキンモクセイを透かしました。



垣根になっていたキンモクセイも…



かなり風通しが良くなりました。



何日も手入れに入っていると、近所の人達がジーっと庭木を眺めながら通ります。



何を思っているか?気になりますね〜

今年も年末まで剪定したり・剪定したり・剪定したり…時に伐採したり・外構工事したり

忙しいっていいな〜






剪定は脚立や梯子などを使って 木の回りから行う作業という考え方は 剪定=刈り込み をイメージします。

しかし私の剪定は主に透かす剪定(必要な枝だけを残す剪定)なので、木が大きければ大きい程、脚立&梯子がなくても剪定できます。



勿論 脚立を使った剪定は欠かせませんが、木が大きくなれば脚立は小さくなり、大木になれば脚立は要りません。



剪定=綺麗に丸く刈り込む 時代から

剪定=綺麗に透かす剪定 に移り変わる時代に入っています。

一般的に常識化するには植木に興味ない人達に理解してもらう事が大事だと私は思います。



丸く綺麗に刈り込まれた剪定は植木にとってはストレスや病害虫のすみかを作っているだけに過ぎません。






家の3歳の娘が小学校から帰ってきたお兄ちゃんに…

娘「お兄ちゃんおか〜り〜」

「がっこどうだった〜」

いつも私達 親が口にする言葉を覚えているんですね。



「子供は親の鏡」

全て一緒ではありませんが、口癖などは自然と真似をして、その内 話し方も似てくるんでしょうね。




子供の話している内容を良く聞いていると

「ニヤニヤ」してしまうのは親の醍醐味の一つかもしれませんね。







年間を通じて剪定させて頂いていて

お客様「私は柿は食べないし、子供達も食べないから…」

と 柿の実を頂けるお客様の所に剪定に伺いました。





私より妻のほうが期待している 柿の収穫量。

私の剪定の腕が試されている気がします…



2本ある柿の木には「実ってますね〜」

「収穫祭」開始です。



重さにして60キロ位あります。

弟子や両親の分を取り分けても、50キロ位残ります。

家に帰り 「シブがき隊」じゃないか確認です。



「甘い!!」



これから当分 柿がデザートです。

将来 子供達が柿を嫌いになりそうな気配がします。

「そっか!昔の子達はこうやって食べ飽きた柿を嫌いになるんだ」

大人の贅沢・子供の厄介者



柿の隣は妻が好きな「カラスウリ」

仕事帰りのお父さんの手土産は自然のめぐみです。



早いもので、もうケヤキを剪定する時期になりました。

剪定前



剪定後



毎年 このケヤキを剪定していて思う事は…

「剪定であってもケヤキは伐らないほうがいいな!」



思う存分 上に伸ばしてあげたほうが、ケヤキにとっては良いです。

しかし 「緑化樹木辞典」に書いてあった病害とは…「経済的損傷を及ぼす事を病害とする 」

樹木は経済的損傷(人間)に害がなければ病害ではないという事。

「なんて自己中な考え方」

日本では人間の生活圏内の樹木は剪定していかないと長生きできないのが現実です。

伊勢神宮などは伐らず(剪定)に維持管理しているのであの雰囲気をかもし出しているんですけど…

何はともあれ 樹木は自然な形に整えてあげるのが庭師の仕事だと私は思います。


今年 5月に剪定した 「ユズリハ」



剪定時期と伐り方次第では さわやかな雰囲気のまま落葉するまで樹形を保ってくれるのも樹木の良い所です。



画像のユズリハは剪定していない状態です。


約10メートル位に成長した「エンジュ」
を剪定して欲しいと依頼を受けて 向かった先は 代官山。



「どこに10メートル位のエンジュはあるんだ?」

若い頃…

「都内に来て上を向いてキョロキョロすると、田舎者 丸出しだからやめろよ」

友達に言われた言葉が頭をよぎりながらも

「上を向いてキョロキョロ」

「あった!」



1人 打合せに向かった時の事です。

そして今日剪定しました。

剪定後



剪定前 別角度



剪定後 別角度



エンジュは成長が早く、街路樹なんかの剪定だと丸坊主にされています。

それでも来年には枝葉を茂らすので強剪定にも耐える樹木です。

しかし私は自然樹形を崩さず透かす剪定が好きです。

お客様にも私の剪定を気に入って頂きご依頼して頂きました。

1本であっても都心の高木を自然樹形のまま維持管理させて頂ける事に感謝です。


また今後の剪定管理をご依頼頂きありがとうございます。





冬の伐採に向けてチェーンソーを入れておける工具箱を コストコ で見つけました。



鍵もついていて頑丈で、雨にも風にもホコリにも強そうな箱です。

早速 トラックの荷台に頑丈に取り付けました。



強度も良さげですね!!

今回で3年目になるアラカシを 透かし剪定しました。

剪定前



剪定後







同じ剪定でも植木屋さんによって大分 違いがあります。

それは木の成長特性(知識)を意識して剪定している事は第一条件として…

その中でも違いがでるのは、性格・個性、そして何よりも1番はセンスだと私は思います。

「センスを磨かないと剪定は上手くなりません。」

私が弟子に教えている言葉でもあり、自分に言い聞かせている言葉でもあります。









今年の5月に剪定して今日10月にお伺いすると…

剪定前 モチノキ・ヒノキ



画像は剪定前です。

ヒノキは3月に剪定しました。

そして キンモクセイの剪定前





5月の剪定なので花が咲いた形跡もちゃんとありました。

剪定の仕方次第で樹木の成長を抑制でき、なおかつ樹木が生き生きしています。

そして今日はこの↓ カシノキ にのぼっています。




庭木の剪定は…


剪定の仕方次第で樹木が生き生きして、お客様には喜ばれ!秋晴れで!

秋晴れはさておき…

最高ですね。。。